最近は全面フローリングの賃貸物件が多くなってきましたが、畳の部屋がある物件もまだまだ多く、どちらがより快適かは住んでみないと分かりません。
今回はフローリングと畳のメリットデメリットについて解説し、維持費の面でどちらがよりお得かを考えてみましょう。
フローリングと畳 賃貸物件でのメリットデメリット
<フローリングのメリット>
フローリングのメリットは、掃除がしやすいところです。
掃除機や拭き掃除のみで、ホコリや汚れを簡単に落とすことができます。
忙しい現代人にとって、掃除を簡単に済ますことができるフローリングは強い味方です。
また畳と比べて摩擦などによる経年劣化が少ないため、定期的にワックスがけをしてピカピカに保っていれば長くきれいに使うことができます。
ドラッグストアやホームセンタなどで家庭用ワックスを購入すれば、自分でも簡単かつ安価にメンテナンスできます。
<フローリングのデメリット>
フローリングは硬くて冷たいため、歩くときに足に負担がかかりやすいというデメリットがあります。
若いころは平気でも、長年にわたって固い床を歩き続けると思いがけず足腰に負荷をかけてしまうこともあります。
また、水分を長時間放置しておくと変色してしまうことがあります。
いったん変色してしまうと自分で修復することは難しいため、業者を呼んで対応するか張替えとなってしまいます。
<畳のメリット>
高温多湿の日本で生まれた畳には、湿度が高いときは水分を吸収し湿度が低くなると水分を放出するという調湿効果があります。
天然のイグサを使用していることで空気の層が作られ、この空気の層による室内の空気清浄効果も期待できます。
さらにイグサのクッション性を活かした防音効果や転倒時のケガ防止効果も期待でき、子育て世帯などでは重宝するでしょう。
フローリング物件に比べて家賃が安く設定されている物件も多いため、物件を探す視野が広がります。
<畳のデメリット>
畳は天然素材であることやクッション性が高いことなどによって、経年劣化の影響をうけやすいです。
仮にフローリングが変色などをしても日常生活にそれほど大きな被害を及ぼすことはありませんが、畳が古くなると表面に毛羽立ちや凹凸があらわれます。
その結果イグサが体に刺さったりカビの原因になったりすることがあるため、メンテナンスが必要です。
賃貸物件のフローリングと畳では維持費面でどっちがお得なの?
すでに述べた通り、畳のデメリットは定期的なメンテナンスの費用や手間がかかることです。
メンテナンスの目安は3~5年となり、畳が摩擦などで傷んできたら1畳4,000~6,000円で裏返す必要があります。
裏返した畳の表面が再び傷んでくると表替え(張替え)が必要になりますが、この作業には1畳7,000~30,000円ほどかかります。
表替え作業の頻度は、畳の表裏を使い終わる5~10年に1回ほどになります。
これ以上畳を使い続けると、畳の表面だけでなく内部まで変形して大きな凹凸ができることがあります。
そうなると畳そのものをまるごと交換しなくてはなりませんが、この交換頻度がおよそ20~30年といわれています。
定期的に畳をメンテナンスすることで、比較的長く使用できるでしょう。
一方、フローリングのメンテナンスは定期的なワックスがけくらいでしょう。
ワックスがけに関しては、家庭用の簡単なもので十分だと感じるか、プロの手を借りてピカピカに仕上げたいのかによって金額が変化します。
またフローリングの修復が必要になるのは表面に傷がついたときくらいであり、定期的に張り替える必要はありません。
これらの特徴を比較すると、定期的に高額なメンテナンスが必要な畳よりもフローリングのほうがお得と考えられます。
まとめ
今回は賃貸物件におけるフローリングと畳のメリットデメリット、そして維持費の面からどちらのほうがお得なのかについて解説しました。
固定観念にとらわれずにお部屋全体をよく見ながら、じっくりお部屋を選んでくださいね。
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