賃貸借契約を結ぶ際、火災保険の内容をよく把握しないまま、その場で加入する方も多いのではないでしょうか。
まさかのために加入するのですから、補償内容はしっかり把握しておきたいものです。
本記事では、賃貸物件で加入する火災保険について、保険の種類や内容、保険料の相場、さらには火災保険が補償外になる事例を解説します。
賃貸物件での火災保険の種類と保険料の相場について
火災保険とは、火災や自然災害、突発的な事故による家や家財の焼失・破損に備えるための保険です。
補償の種類としては、建物と家財に対するものがあります。
建物に対する保険は大家さんが加入し、入居者は家財に対して加入するのが一般的です。
火災保険の多くが、入居者の家財に対する家財保険、大家さんへの補償である借家人賠償責任保険、隣人などへの損害に備えた個人賠償責任保険がセットになっています。
個人賠償責任保険は日常生活のトラブルを補償してくれる保険であり、ほかの保険ですでに加入している場合もあるため、重複しないように確認しましょう。
保険費用は内容によって変わりますが、賃貸物件の一般的な火災保険料の相場は、2年契約で1万5千円～2万円程度です。
しかし、自分で火災保険を選べば、保険料が1万円を下回る保険もあります。
安いものは契約期間に差がある、支払い方法が年額払いのみの場合もあり、事前に確認しておきましょう。
賃貸物件の火災保険の補償範囲とは
家財保険は落雷でテレビやパソコンが壊れてしまったなど、自分の家財や現預金に被害があった場合に補償してくれる保険です。
借りている部屋に損害が発生した際、賠償金や修理費の補償には借家人賠償責任保険が適用されます。
また、水漏れで階下の部屋に損害を与えた場合や、火災の延焼で近隣に影響が出た場合などには、個人賠償責任保険の適用となります。
自分で火災保険に加入する場合は、複数の保険会社で見積もりをし、保険料と補償内容の比較をして選ぶようにしましょう。
補償内容を確認し、大きな違いがなければ保険料の安さで決めるのがおすすめです。
賃貸物件での火災保険における補償外の災害や損害
広範囲で補償してくれる火災保険ですが、なかには補償外のものもあります。
たとえば、洪水などの水害や地震による火災です。
ただし、水災補償付きの火災保険や、地震保険に加入していれば問題ありません。
ほかにも、対象物の欠陥、経年劣化による故障や滅失、火災保険加入者の故意もしくは重大な過失や法令違反による損害も、火災保険の補償外となります。
まとめ
火災保険は、自分自身を守るためにも大切な保険です。
洪水による水害や地震による火災などは補償の対象外となるため、心配な場合には水災補償付きの火災保険や地震保険も検討したほうが良いかもしれません。
賃貸借契約を結ぶ際は、火災保険の補償内容をしっかり確認しておきましょう。
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