賃貸物件を探し始めるとさまざまな物件が見つかりますが、それらのなかにはおとり物件が一部混ざっている場合があります。
おとり物件は新居をお探しの方に不利益をもたらしやすいので、新居探しの際には注意しておきましょう。
今回は、おとり物件の概要や規制のほか、通常の賃貸物件との見分け方もご紹介します。
賃貸物件情報のなかに見られるおとり物件とは
おとり物件とは、入居希望者にとって魅力的な条件が並んでいるものの、じつは架空物件であったり、募集内容が違ったりすることで、実際には借りられない物件のことです。
おとり物件を載せる目的は集客であり、とにかく問い合わせや来店をしてもらうため、人目を引きやすい架空の物件が掲載されるのです。
架空の物件を集客目的で載せるのは違法なのですが、このようなおとり物件を意図的に載せる会社も残念ながら現状では一部見られます。
ただし、おとり物件は物件情報の消し忘れで生まれるケースもあるため、すべてが悪質とはいい切れません。
とくに繁忙期は、物件情報が目まぐるしく変わって更新が追い付かず、すでに入居者が決まった物件がそのまま残ってしまう場合もあるためご注意ください。
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賃貸物件情報のなかに見られるおとり物件の規制
宅地建物取引業法32条では、誇大広告などの禁止が定められており、おとり物件も規制の対象に含まれています。
入居者を募集しているようで、実際には借りられないおとり物件は、事実と異なる内容を表示する広告に該当するからです。
このような法的規制が存在するため、おとり物件を載せた場合、措置命令や業務停止処分を受ける可能性があります。
悪質性が高いケースでは、免許取り消し処分や、6か月以下の懲役または100万円以下の罰金の対象にもなりかねません。
なお、おとり物件は不動産公正取引協議会連合会が定める規約でも規制されています。
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賃貸物件情報のなかに見られるおとり物件の見分け方
おとり物件は注目を集める目的で載せられているため、相場よりも低い家賃が記載されていることがほとんどです。
そのため、物件の立地や築年数などから見て家賃が安すぎないかに注意するのが、対策として有効です。
内見のための現地待ち合わせができるかどうかも、注目したいポイントに挙げられます。
借りられない物件は基本的に内見ができないため、現地待ち合わせを提案するとまず断られるからです。
さらに、物件の建物名や住所を確認するのもおすすめで、どちらの情報も曖昧な物件は避けたほうが無難です。
このような見分け方を押さえると、おとり物件に引っかかりにくくなり、安心して新居を探せるでしょう。
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まとめ
おとり物件とは、主に集客目的で載せられている、実際には借りられない架空の物件です。
法令や不動産業界の規約で規制されているものの、一部で見られるため注意が必要です。
見分け方としては、家賃が割安すぎないかに注意することなどが挙げられます。
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